アクア担当のノブスマです。
こんな質問をお客様より承ることがあります。
「グッピーとカクレクマノミはいっしょに飼うことができますか?」
私の返答は申すまでもございません。
いえ、しかし、それが淡水魚であるか、海水魚であるか、
普通は分からない(知らない)ものなのでしょう。
魚の飼育を趣味とする者でしたら、例えその魚を初めて見たとしても、
淡水か海水かは分かるのです。曰く「海水魚の顔をしてる」だの。
そんなアクアリストでも驚いてしまうような魚もおります。
先ほどからの「淡水」「海水」で申しますと、例えば、
東南アジアの山中の池に住んでいるウツボ、ジャングルの湖にいるサメなど。
これらなんかは特殊ですが、実は割と身近な存在であったりします。
「汽水」という言葉を聞いたことはないでしょうか。河口辺りがそうなのですが、
淡水と海水が入り混じっている場所があり「汽水域」と申します。
塩分濃度が海水の1/3~半分程度。河ですが、水をなめるとしょっぱいです。
こういった場所で生活している魚を「汽水魚」と言い、有名なのはボラでしょうか。
観賞魚で言えば、皆さんの好きなミドリフグもこれに当たります。
ボラは日本では普通に見かけられますね。他にも色々といますが、
河に「カレイ」がいると言ったら、どう思われます?
いるのですね。「ヌマガレイ」です。
関西でも採れます。河口から数十キロ離れた場所でも見つかった
こともあるとか。メダカと一緒にカレイが泳いでいたりするわけです。
「グッピーとクマノミ一緒に飼えますか」な状態です。
また、ヌマガレイはカレイなのに目と口が左側についているのです。
「左ヒラメに右カレイ」などと申しますから、このヌマガレイ、
まったくその逆なのです。すごく珍しいことなんですよ。
まあ、このような「変」な魚を飼育するのもアクアリウムの醍醐味で
あるわけです。「珍魚・怪魚マニア」も存在いたします。
綺麗で派手な魚ばかりがアクアリウムではないのです。
ちなみにノブスマが飼っているので「珍」なのは、先ほど申しました
山の中に住んでいるウツボです。
ウツボのくせに赤虫を食べるんですよ。変でしょ。
……あ、何が「変」か分からない、と。…でしょう。